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やさしいキスをして?
第10章 番外編


『たぶん…慣れてないのよ、こういうやり取り。何か送ろうにも、何て送っていいか分からないんじゃない?』


きっとそうだと思う。話したのはあの日だけだけど、明らかに女子慣れしてない感じだった。そんな三島くんが毎朝毎晩、大体決まった時刻に送ってくるLiNEが…なんだか面白くて、嫌いじゃなかった。


『それならマドカ、今度はスタンプで返事してみたら?もうちょっと味気あるLiNEの方が楽しいしさ…ってゆーかマドカ、それって進展してるの?』

『進展?』

『だって三島くん、マドカのことが好きなんでしょ?』

『さあ?だって友達になってとしか言われてないし?』


三島くんが私と友達になろうとした理由は、よく分からない。初めは少なからず、好意を持ってくれてるのかと思ったけど…特に何のお誘いもないし。ただ単に、誰か女子の友達が欲しかっただけなのかな。




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