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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『ふふ。もしも私が男だったら…あさひみたいな素敵な女の子、絶対にゆうひくんには渡さないから。友達じゃなくてライバルになるとこだった──って意味よ。』
『うえぇぇ?!何だそれ!』
『やだマドカ♡もしもマドカが男だったら、私を巡ってゆうひと取り合いしてくれるってこと〜?』
必死の訴えに根負けした両親は、私を祖父母に預けて夫婦で引越すことに。あのとき私が何より嬉しかったのは…“会えなくなっても友達に変わりない”と言ってたあさひが、それでも私と離れたくないと言ってくれたこと。
『ま、まぁ…例えそうでも、あさひはおれを選ぶに決まってるけどな!な〜あさひ♡』
『もしもそうなら…あたし絶対、マドカと付き合うわ〜♪』
『んなにぃぃ?!』
それで分かったのよ。私にとって、あさひは特別。唯一無二の親友なんだって。あなたに勝る人間関係は、私にはないんだなって。
『当たり前でしょ?天使のマドカに勝る人なんて、この世に存在しないのよ!』
『はあ?てん、天使ぃ…?』

