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やさしいキスをして?
第10章 番外編

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ガコン…
『それはそれは…いつにも増して騒がしい土日だったみたいね、お二人さん?』
月曜日。お昼を済ませた私達は、食堂の端にある自販機で飲み物を調達したところ。珍しく三人でランチをしたのは、他でもない…あさひとゆうひくんが、めでたくヨリを戻した報告を聞くためだ。
『んもぉ〜あり得ないでしょ?!両家で赤飯炊いてるとかっ!ほんっと非常識な親達なんだからっ!』
缶を片手に、あさひがベンチに座りこむ。その両脇に、私とゆうひくんも続く。
『いやぁ〜それにしてもさ!こうしてあさひとおれが結ばれたのも、ひとえにマドちゃんのお陰ってわけだよな♪』
『む…結ばれたって、ちょっと//!』
『うふふ…お役に立てて、嬉しいわ。』
ゆうひくんを肘で小突くあさひに『なんだよ、本当のことじゃん!』『バカ!言葉を選びなさいよ//デリカシーないの?!』なんてお決まりの言い合いを繰り広げる二人。見慣れた光景を微笑ましく思いながら、私はホットミルクティーに息を吹きかける。

