この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
やさしいキスをして?
第10章 番外編

ポカンと口を開けて固まる二人。何よ…吹き出したのが、そんなに気に障った?
『ちょっと…どうしたの?』
ヒラヒラと手を振ってみると、二人は互いに顔を見合わせ…またも、大声をあげた。
『『笑ったーー!!』』
『?!』
後ずさる私にもお構いなし。興奮した様子の二人は、鼻息荒くはしゃいでいる。
『マドちゃんが笑った!すげー!』
『初めて!初めて笑ってくれたね〜!』
『これはおれのお陰だな〜!っしゃ!』
『はぁ〜?あたしに笑ってくれたのよ!』
『いーや、あさひ。マドちゃんは、こんな暗闇にオトリとして飛びこもうとする、おれの勇ましさに笑顔を見せたんだ!』
『バカ。怖気づいてたのは誰?あんたは笑われただけよ。今のは、あたしに対する笑顔なのっ!』
『なにぃ?!……そうなの、マドちゃん?』
『そうよね、マドカちゃん?』
『………』
退いてる私に一歩踏み込んで、顔を寄せる二人。さっきとは打って変わり、揃ってグッと黙りこくっている。何よ、その息ピッタリなリアクション。あなた達って…すごく似てる。二人で一つのコンビみたい。
『二人とも…』
『『うんっ』』

