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やさしいキスをして?
第10章 番外編

『じゃあ私、こっちだから。』
T字路に差しかかり、私は二人に別れを告げた。
『そっか、じゃーバイバ…』
『待って!お家まで送るよ!』
手を挙げた岩本くんのランドセルを掴んで、倉田さんが追ってくる。
『うぉっおっおっ…ちょ、あさひ、変な引っ張り方すんなよ!』
『…いらないわよ、見送りなんて。もうすぐ近くだし。』
『でもこの道、街灯少ないよね?真っ暗で危ないから送る!変なヤツとか居たら大変だし!』
『いいって…』
『だーいじょうぶ!いざとなったら、ゆうひがいるんだから!こう見えて、結構頼りになるんだよ?』
ねっ!と言いながら、無理やり引っ張ってきた彼のランドセルを叩く、倉田さん。その放たれた一言に、岩本くんの顔つきも変わる。
『お…//ぉおう!もし悪いヤツがいたら、おれがやっつけてやるぞっ!』
『もし変なヤツいたら、ゆうひをオトリにして逃げればいいからね!』
二人同時に叫んだ言葉は、狭い路地にひときわ響き渡った。

