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せめて夢の中だけでも
第8章 叶うなら彼の側に
「なんとなく気付いてたんだ。
あのBARで麗華と凛があった時。」
「隼人…私が悪いんだよ…
私が隼人と仲良くしてるから」
「…違うだろ。」
「俺じゃないはずだ。」
「…気付いてたの…」
「俺、勘はいいから。
あいつがあのBARに行き出して
様子がおかしいのはわかってた。」
「隼人…私…」
何て声をかけたらいいのかわからなかった。
「凛。気にすんな…俺の事は。」
そう笑った隼人はとても、切なそうだった。
隼人はきっと…彼女のことを好きだったはずだもの…
近くで見てきた私は知ってるの…
「何で…凛が泣くんだよ…」
「隼人…ごめん…ごめんねっ」
「あー。もう…」
隼人はそっと私を包み込んだ。
優しく…壊れないように。
「ちょっと…誰か来たら…」
「黙っとけ。」
少しずつ、包む腕の力が強くなる。
こうして欲しかった…はずなのに…
どうして…モヤモヤするんだろう…

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