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せめて夢の中だけでも
第42章 another story side凛
いつもと変わりない朝だった。
いつもと同じように会社につき
隼人と沙織ちゃんに挨拶をする。
すると、待ってましたと言わんばかりに
沙織ちゃんが私のデスクに雑誌を広げた。
「先輩っ!!コレ、知ってました!?」
「ん?」
その雑誌に目を落とすと…驚愕した。
「秋雨…?」
雑誌に載るのは正しく私の旦那。
「気になる…BARの店員…特集?」
なにこれ…。
「先輩と秋雨さんが出会ったくらいに同じように
雑誌に載ってたんですよねー!
結構、人気で一人で特集らしいですよ〜
リクエスト殺到ですってー!」
「五十嵐…秋雨…」
…本名じゃない!!
てか、かっこよすぎでしょ!!!!
カメラに笑わなくて良いのよ!
気づけば私は秋雨のページを
これでもかと握りしめていた。

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