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せめて夢の中だけでも
第40章 wedding…
「凛ちゃん。ごめんね。
…きっと君に、寂しい思いをさせると思う。
夜はいつもいない俺を…許して欲しい。
もし、これから先…子供が出来ても…
きっと凛ちゃん一人に抱え込ませてしまう。
それでも…俺は世界で一番…
君を愛しているよ。
これから生まれてくるであろう命も
君と同じくらい愛してあげる。
…だから…側にいれない俺を…
こらからも見ていて欲しい。
…俺から離れないで欲しい。
凛。愛している。」
……反則。
頬から流れる涙をみて、秋雨は笑った。
そっと指でその涙を拭うと、また笑った。
キャンドルの炎のように秋雨の瞳も揺れる。
「私は何があっても、あなたの側にいる。
…寂しくなんてないわ。
…いつもあなたが…優しさをくれるから。」
…いつもいつも…愛してくれるから。
「まだまだ…半分もあげられてないんだけどな。」
「もうパンクしちゃうよ。」
私が笑うとその目からまた、涙が一つ溢れた。

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