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せめて夢の中だけでも
第36章 埋めて、埋めて、埋め尽くして。
「ちょっと…朱里。
凛ちゃんにそんなストレートな言葉
投げないでくれない?」
「何でよ。凛だってもう立派な大人じゃない。
男の、2人や3人…知ってるでしょうに。」
「えっ…あの…」
「凛…何人としたわけ?」
朱里さんはサラッとそんな質問をぶつけてくる。
「私は…その…」
「まさか秋雨だけじゃないでしょう?」
「…違いますけど…」
少しだけビールを飲むと
目の前の秋雨がクスクス笑っていた。
「朱里。凛ちゃんは2人だよ。」
「へぇ…」
「秋雨っ!!なんで知ってるの!?」
「…ビンゴだね。」
…あっ。カマかけられたんだ…はぁ。
「ねぇ、凛。どんな男だったの?」
「いや…もう、その話は…」
私が困惑しているとまだクスクスと
笑っている秋雨が答え出した。
「俺とは正反対の晴男さ。」
「なにそれ?意味わかんない。」
朱里さんは秋雨の体をカウンターから
身を乗り出して叩いていた。

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