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せめて夢の中だけでも
第33章 朱里という女性。
…ジュポっ…ジュポっ…
と朱里の唾液で濡れる音が響く。
徐々に硬くなっていくモノに
朱里は続けて刺激を送る。
「…っく。」
「ねぇ?気持ちいい?
教えて…秋雨。」
一度口から離すと
朱里は髪を耳にかけ上目遣いで俺を見た。
…吐き気がする…
「あぁ。気持ちいいよ。」
目の前の朱里は笑顔を見せて、
再度、口へ含ませる。
繰り返される刺激に
俺は目を瞑りただ刺激にだけ身を委ねた。
「…っはぁ。っ…。」
「秋雨…抱いてよ。」
俺の手を引くと二人でベッドへと倒れこむ。
厚い唇は朱里の色気の象徴。
何度ととなく昔は抱いた気がする…
心地よかった…気がする。
昔すぎて思い出せない。
凛ちゃんが愛しすぎで…
思い出せない。

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