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第8章 千夏と貴之

高校生の頃から、背が高くスラリとしていて端正な顔立ちで、Ｓ気質があり俺様だった貴之は凄くモテた。
彼女が切れたことがナイぐらいだったが、高２の時に状況は一変する。

初めてのセックスで、挿入する前にイってしまったのだ。
すごく恥ずかしかったが、経験がないから緊張で、と思っていた。
だが、その後何度も試しても入れると瞬く間にイってしまう。

気まずくなり半年でその子と別れてから、何人かと試したが大して変わらなかった。
相手が経験者なら、玄人ならと、色々と試したが同じだった。

それからずいぶんと、しばらく誰とも付き合えなかった。

ハタチの頃に久しぶりにできた彼女とも何度もしたが、高校時代と大して変わらなかった。

その後も何年かおきに、試してみたが、数分しか持たない。

時々一緒になって、治そうとしてくれる子はいたが、改善されず、そのうち別れてしまう。

そのうち、彼女を作る気がなくなってしまっていた。

お酒を浴びるように飲んで、女の子をひっかける。
キスや手、舌で散々イカせておいてから、本番にもつれ込む。
で、出来なかったら、お酒のせいにしていた。

実際、千夏に会うまでの５年ほどは彼女がいなかった。

同じようにセックスの相手を探していて、千夏に会った。