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第6章 修道女

同時に、少年と触れ合っている部分が蕩けるような幸福感を伝えてきた。
異性と触れ合うのがこんなに心地好いと感じるなんて。

修道女であるルイーズには許されない感覚だ。
それは神への裏切り行為だった。

「どうして、こんな……」

自分の体の変化に戸惑うルイーズに、少年が笑う。

「賭けをしよう？　神様に祝福されたその体で、悪魔の熱を鎮められたら、あなたの勝ち」

何を言っているのだろう。
混乱しているルイーズの脳内に、少年の言葉がぐるぐると渦を巻く。

「あなたの言葉を借りるなら、これも神様があなたに与え給うた試練ってやつかもしれないね」

天使と見まごう少年の顔が、皮肉げに歪められた。