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リリスの双子 ―悪魔が見た男女の記録―
第6章 修道女
体をねじって俯せになると、ルイーズはずるずると這って逃げようとした。
目の前には祭壇がある。
小さな蝋燭の明かりに照らされて、御子像がゆらゆらと浮かび上がっている。
「神様……!」
祈りの言葉を唱えようとして、後ろから足を掴まれた。
少年が背中にのしかかってくる。
「僕の目を見て」
顎を掴まれ、肩越しに目を合わせられた。
少年の瞳は鮮やかな赤だ。
血の色よりも綺麗な、妖しく、見る者の心を掻き乱す色。
「ああ……な、に――?」
体が熱い。
内側からじくじくと何かが染み出してくる。
目の前には祭壇がある。
小さな蝋燭の明かりに照らされて、御子像がゆらゆらと浮かび上がっている。
「神様……!」
祈りの言葉を唱えようとして、後ろから足を掴まれた。
少年が背中にのしかかってくる。
「僕の目を見て」
顎を掴まれ、肩越しに目を合わせられた。
少年の瞳は鮮やかな赤だ。
血の色よりも綺麗な、妖しく、見る者の心を掻き乱す色。
「ああ……な、に――?」
体が熱い。
内側からじくじくと何かが染み出してくる。

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