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第8章 日常の大罪

『…お兄ちゃん…』


…大好き…


言いかけて気持ちを抑えた
ただ…言いたくなかった



『なんで…妹なんだよ…』


私の制服の中で
兄の手が胸をｷﾞｭｯとつかむ


『妹を…好きになるなんて…』

制服とﾌﾞﾗを押し上げて
固くなっている乳首に吸い付いた

『ぃ…ぃたぃ…』


葛藤しながら
欲情している兄には
私の声は聞こえてなかった

左右の胸を欲望のままに愛撫しながら兄は言った



『…大好きだ…苦しいよ…』



兄の言葉を聞いた時に
私は笑ってしまった

軽蔑でも馬鹿にしたわけでもない…



素直に言える兄をうらやましいと思った


『お兄ちゃん…私も…苦しい』

決して
…大好き…とは言わない私



兄自身が好きなのか

兄との情事が好きなのか

兄を堕とそうとするこの状況が好きなのか


わからなかった

わかろうと…したくなかった