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~散花~
第14章 前夜

「ではまず陰の触診を行ない、改めて処女の見極めをいたします」
「はい」
玉蘭は内衣の裾をはだき、膝を立てて開脚した。
もう何度、この動作を繰り返したことだろう。
典医の指先が丁寧に玉蘭の陰唇をつまんできた。両側に剥かれる。
「ほほう…」
典医は独りごちて、手元の折敷から何やら器具を取り出した。
爪楊枝ほどの細さの棒の先端に、綿が巻かれている。その綿の部分で、玉蘭の唇の内側をなぞり出した。
「あ…んん…」
陰の核から門口までの溝を、右側も左側も繰り返し綿棒でほじられ、玉蘭は喘ぎを押さえられなかった。
「んふ…ぁん…」
典医はまったく意に介さず、真剣な眼差しで玉蘭を調べている。そして綿棒の手を止めると、
「いやはやこれは、ずいぶんきちんと禊をなさってきたご様子。すばらしい心がけですぞ」
にっこり笑った。
「あ…ありがとうございます」
褒められるのはやっぱり嬉しかった。

