この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
毒舌
第33章 見えない魔の手
「ショックだなぁ。憧れのお姉さんに裏切られた気分」
「……私も今、地味にショックです」
誤解されて
あげくにこんな
磔にされてるとか。
ちょっと泣きたいかも。
「はずして」
「嫌だ、って言ったら?」
「……りおくんはこんなことしないで。可愛い弟みたいな存在だと思ってるんだから」
小さく
ため息みたいに
笑いを吐き捨てて
りおくんは
落胆して見せた。
「私、別にりおくんを裏切ってなんかないから」
「お姉さんとは呼んだけど、弟としてみてほしかったわけじゃない」
「……?」
とりあえず、
話し合うにしても
手枷をはずしてほしかった。
意味がわからなくて
少し苛立ちそうになる。
「どうでもいいから、これ、はずして」

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


