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half. ~Sweet blood~
第9章 生き方と、別れ…

「俺優しくされると不安になるんです」
「僕は優しくないよ…普通じゃないかな」
生きていく為に必要だった。縋って、奉仕する事を学んだんだ…でもそれが嫌じゃなくなった。だって、そうしてる自分が一番自然になってきたから…
でも捨てられた。人生で2度目…
小田の家には新しい奴が来たんだ。俺は要らなくなったからオークションに高値で売られてしまった。でも、分かっていたんだ…また同じように扱ってもらえるって。
「あーこれが本来の…
俺なんだって感じたんです」
「うん、それで…?」
今幸せ過ぎて、暖かくて…
それが苦痛に感じてきている。
不自然な自分に。
だって…白瀬さんはとても暖かい。
「僕が嫌になったのかい?」
「っ…違うんです」
貴方のその暖かな手で
俺を汚してほしい。

