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half. ~Sweet blood~
第9章 生き方と、別れ…

「なんだい?」
また優しい笑顔…これが嫌だなんて言ったら…白瀬さん悲しむのかな。嫌われちゃうのかな。
「俺を知って欲しい」
施設で育った。両親の顔なんて1度だって見たことないんだ。見たいと望んだ事すら無い。俺を《捨てた》そんな奴親だなんて微塵も感じてない…
里親が言うんだ。
「見返りもないのに
捨て子なんて拾わない」って…
毎晩のように小田の汚いチンポをしゃぶった。えずいて吐くまで、喉奥に押し込まれ少しでも粗相をすると殴るんだ。
肋が折れたって…口が切れたって…
加減なんかしてもらえなかった。
辛いし、痛いのに…
「もっとしてください」って
ねだる自分がいる。
あんな奴大嫌い。
死ねばいいとさえ思ったのに…気付けば縋り付き、女みたいに高い声だしてよがってる。
「俺汚いんです」
「そう?君はとても純粋で綺麗だよ」
最初は辛さから友人に助けを求めた。きっと先生が助けに来てくれるって信じてたけど、誰も俺の所には来てくれなかったんだ…
そんな奴らも消えろって…
ずっと心の中で思ってた。
ユキちゃんも、昂も上辺だけなんだ。
《助けて》なんて求めた俺が馬鹿だった…

