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half. ~Sweet blood~
第6章 達希の、香り…



相変わらずルシアはマスクをつけ、香りを嗅がないようにしていた。部屋には2つの異なる香りが漂い気を抜けば脳が血液を欲しがる。



「昂、次の仕事の客リスト出てたかよ」


「あぁ、一応コピーはしたが…白瀬の名前は無かったな」


「何年も来ないんじゃ人買いやめたか」


「分かんねーけど、そうだとしたら…」


「あぁ、次のやり方考えなきゃだな」



あ、メインの仕事の話か。俺はよく分かんねーけど人探ししてんだ…



「なぁ、誰探してるかしらねーけどさ結構簡単に見つかるかも知れねーよ?」


二人は口を開けルシアを見つめた。TVゲームから視線はそらさず、コントローラーを忙しく扱いながら言うルシアは話をした。



「まぁ、香り分かんなきゃ意味ねーけど」



はっとした様子の二人は気づいたようにして、雪斗の寝室に向かった。クローゼットからアルミの箱を取り出し見つめ合う…



「もしかしたら…」


「あぁ、達希が見つかる」



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