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*妄想社長に振り回されて*
第7章 土曜日と日曜日
「こんな時間まで何やってたんだ?」

「え……っと…」

「いくら成人してるとは言え女の子なんだぞ?最終ぎりぎりじゃないか」

「あの……」

「しかも携帯の電源まで切れてるし」

……いや、それは私が自分で切ったんですけど。

「何で……私の家に?」

「履歴書見てナビで検索した」

どうやって、じゃなくて何で?って聞いたはずなんだけど。
目の前に立ちふさがるいつもの社長に私は頭を痛めた。

……そうだ、いつもの社長だ。
もしかして……香菜さんと上手くいったのだろうか。
それでその報告に?

もしそうだとすれば何てデリカシーのない行動なんだ、と怒るところなんだけど、残念ながら社長ならやりかねない。

彼の一週間ぶりの晴れやかな表情は間違いなさそうだ。


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