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コンプレックス
第3章 弟の会社

(俺にしてやれる事はないのかな……)
無意識に、琉の部屋と繋がる壁に耳を押し当てる。
「…っ…あ」
ボソボソ聞こえる女の声は、多分愛里咲のものだろう。
「や…っ…うぅ…」
───…?
その声は酷く苦しげで、
「─────…っ‼︎ 」
いろいろと考えるより先に、翔は琉の部屋へと飛び込んでいた。
「愛里咲ちゃんっ、大丈夫⁉︎ 」
バンッ‼︎
勢い良く開いたドア。
視界の端で、一瞬ビクリと身体を揺らしたのは陽向だろう。
でもすぐまたスヤスヤと寝てしまう。
そんな姿を視界の端に確認しながらも、翔の目は目の前の光景に釘付けになっていた。
無意識に、琉の部屋と繋がる壁に耳を押し当てる。
「…っ…あ」
ボソボソ聞こえる女の声は、多分愛里咲のものだろう。
「や…っ…うぅ…」
───…?
その声は酷く苦しげで、
「─────…っ‼︎ 」
いろいろと考えるより先に、翔は琉の部屋へと飛び込んでいた。
「愛里咲ちゃんっ、大丈夫⁉︎ 」
バンッ‼︎
勢い良く開いたドア。
視界の端で、一瞬ビクリと身体を揺らしたのは陽向だろう。
でもすぐまたスヤスヤと寝てしまう。
そんな姿を視界の端に確認しながらも、翔の目は目の前の光景に釘付けになっていた。

