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コンプレックス
第9章 弟の元カノ

遠くに聞こえる赤ん坊の泣き声。
胸の先端を強く吸われる感覚に、ゆっくりと意識が現実に返ってくる。
「─────…ん、っ……」
「あ、起きた」
開いた視界に真っ先に飛び込んで来たのは、
「琉ちゃん……?」
スーツ姿の琉だ。
「陽花、腹減ったみたいだったから勝手に吸わせた」
そう言われて胸元を見れば、琉に抱きかかえられた陽花が愛里咲のお乳を吸っていた。
捲り上げられたチュニックに、晒されたふくよかな白い膨らみ。
「う……変態」
恥ずかしさから思わず出た悪態に、一瞬不機嫌な表情を浮かべた琉。
だが、
「丸出しで寝てた愛里咲の方が変態だろ」
そう言われ、愛里咲は陽向に授乳しながら寝てしまったのを思い出した。
慌てて時計を見れば、まだ定時前。
「仕事、抜けてきてくれたの?」
「早退した」
携帯を見れば、琉からの不在着信が何件も並んでいた。
「……っごめん」
俯く愛里咲の頭に、フワリ…琉の手が乗せられる。
「謝んな。頼られて嫌な気はしない」
「え?」
思い掛けない優しい言葉に慌てて顔を上げようとした愛里咲の頭を、赤い顔をした琉がグッと押さえ付けていた。
胸の先端を強く吸われる感覚に、ゆっくりと意識が現実に返ってくる。
「─────…ん、っ……」
「あ、起きた」
開いた視界に真っ先に飛び込んで来たのは、
「琉ちゃん……?」
スーツ姿の琉だ。
「陽花、腹減ったみたいだったから勝手に吸わせた」
そう言われて胸元を見れば、琉に抱きかかえられた陽花が愛里咲のお乳を吸っていた。
捲り上げられたチュニックに、晒されたふくよかな白い膨らみ。
「う……変態」
恥ずかしさから思わず出た悪態に、一瞬不機嫌な表情を浮かべた琉。
だが、
「丸出しで寝てた愛里咲の方が変態だろ」
そう言われ、愛里咲は陽向に授乳しながら寝てしまったのを思い出した。
慌てて時計を見れば、まだ定時前。
「仕事、抜けてきてくれたの?」
「早退した」
携帯を見れば、琉からの不在着信が何件も並んでいた。
「……っごめん」
俯く愛里咲の頭に、フワリ…琉の手が乗せられる。
「謝んな。頼られて嫌な気はしない」
「え?」
思い掛けない優しい言葉に慌てて顔を上げようとした愛里咲の頭を、赤い顔をした琉がグッと押さえ付けていた。

