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ラブカルチャースクール 2
第19章 M Lesson 6回目
ヤナセは背を傾け私の顔を覗き込み、穏やかに微笑み掛けてきた。

「ドアの前でお待ちしておりましたが…待ちくたびれてしまいまして…突然失礼致しました…ではラウンジに参りましょう…」

「はい…すみません…」

項垂れる私の肩を抱き締めたまま、ヤナセはハヤトの方を振り返り

「ハヤト…報告上げた後に、特別室に来なさい…」

「…はいよ…」

少し怒気がこもったヤナセの声に、ハヤトの声も強張って聞こえた。

『特別室』って…ハヤトどうなるのかな…?

少し気が引けてしまう。 

「琴海様…歩けますか?」

「はい…歩けます…」

ヤナセに支えられながら、ヨロヨロと緊張感から解放された足取りで、運ばれていく。

ラウンジのソファーに何とか辿り着いて、座らせて貰うと

「失礼します…」

いつも向かい側に座るヤナセが隣に座った。

「あれ…ヤナセさん?」

珍しいな…隣に座るなんて…?

そんなヤナセを不思議に思っていると…

「琴海様…手を出して頂けますか…」

「手…ですか?」

「はい…手首…見せて下さい…」

「はい…」

おずおずと腕を揃えて前に出すと…
ヤナセの眉間に皺が寄った。 


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