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第15章 Lesson 休校

と…喜んだのも束の間…

「俺は残るから…琴海もう少し休んだら、実家に一人で帰れる？」

「え…私だけ帰るの…」　

セイジは垂らしていた手を組んで、口元に持っていき

「本当は…送ってあげたいんだけど…」

ドックン…

じゃあ…なんで…

「私も…一緒に留守番してちゃダメ…かな…」

ドックン…

マスターがどういうつもりで、私にアルコールを飲ませて…

セイジに留守番を頼んだか分からないけど…

なんの憚りなく、３時間もセイジと居られるのは…

一生の内でこれが最初で最後かもしれない…。

「琴海…それは止めた方がいい…」

ドックン…

「な…何もしないから…ここに座ってるだけでもいいから…」

お願い…

一緒に居させて…。