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助教 沙霧
第7章 秘密のいとなみ ~深夜の自室~
果てた後、部屋には以前よりも深い、そして冷徹な静寂が戻ってきた。
沙霧は乱れた髪をそのままに、しばらくの間、冷たい床の上で動けずにいた。
肌に触れる空気の冷たさが、先ほどまでの熱狂がいかに浅ましく、孤独なものであるかを突きつけてくる。
……また、やってしまった...
激しい罪悪感と後悔が、波のように押し寄せる。
彼女は這うようにして立ち上がり、パソコンを閉じた。
鏡に映った自分の顔は、頬が赤く染まり、瞳は焦点が合わず、だらしなく開いた唇からはまだ熱い息が漏れている。
これが、昼間、教壇の前で誉然と立ち振る舞っていた「助教 瀬川沙霧」の正体。
沙霧は、震える手で顔を覆った。
明日の朝になれば、また「仮面」を被らなければならない。
だが、その仮面の下にある素顔は、一晩ごとに、確実に誉という名の毒に冒され、修復不可能なほどに爛れ始めていた。顔も、身元も、いや、実在するのかどうかさえ分からない男に。
彼女は全裸のままベッドに潜り込み、体を丸めた。
眠りに落ちる直前、彼女の唇は、自分でも気づかないうちに、誉への次なる返信の言葉を紡いでいた。人に知られてはならない『告白の言の葉』を。
沙霧は乱れた髪をそのままに、しばらくの間、冷たい床の上で動けずにいた。
肌に触れる空気の冷たさが、先ほどまでの熱狂がいかに浅ましく、孤独なものであるかを突きつけてくる。
……また、やってしまった...
激しい罪悪感と後悔が、波のように押し寄せる。
彼女は這うようにして立ち上がり、パソコンを閉じた。
鏡に映った自分の顔は、頬が赤く染まり、瞳は焦点が合わず、だらしなく開いた唇からはまだ熱い息が漏れている。
これが、昼間、教壇の前で誉然と立ち振る舞っていた「助教 瀬川沙霧」の正体。
沙霧は、震える手で顔を覆った。
明日の朝になれば、また「仮面」を被らなければならない。
だが、その仮面の下にある素顔は、一晩ごとに、確実に誉という名の毒に冒され、修復不可能なほどに爛れ始めていた。顔も、身元も、いや、実在するのかどうかさえ分からない男に。
彼女は全裸のままベッドに潜り込み、体を丸めた。
眠りに落ちる直前、彼女の唇は、自分でも気づかないうちに、誉への次なる返信の言葉を紡いでいた。人に知られてはならない『告白の言の葉』を。

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