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第5章 スタート地点

6月の梅雨の入り
郊外にある茶室の様な離れ7つが厨房がある古民家風の建物を取り囲む様に配置された。この地域では、有名な高級割烹に少しだけ時間をずらして、あたかも彼女達と連れが顔を会わせるのを避けるかの様に集まっていた。
雨露がつくばい落ちる音や木々から流れ落ちる音が風情を演出して、より趣を増している。旧家の娘ではあるが三姉妹ともこの様な高級割烹は初めてであり。緊張と期待が入り混じる感覚であった。中居さんに部屋に案内されると本日の献立の説明がされる。献立は、和紙に筆で書かれていて、それも趣がある。簡単に献立を言うと、疲れをとり代謝を高める。女性の美容にも良い特別なものであった。