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第1章 過ち

誕生日会の当日、俺は有給を取って、午前中から買い物に出かけた。
そして、昼過ぎに帰って来て料理の仕込みを始めた。
今夜のメニューは、「旬の野菜の温サラダ」と「いわしの和風ハンバーグ」と
「鶏肉のジャーマンかぼちゃ」と「かきと白菜のクリーム煮」とデザートに「特製杏仁豆腐」だ。
やはり寒い時期は温かいものが欲しくなる・・・

仕込みもひと段落したので、俺は風呂に入った。今日はゆず湯、とてもいい気分だ。
風呂から出て、リビングでテレビを観ながらくつろいでいた。
そろそろ２０時、二人が帰ってくる時間だ。
カシャ、玄関の鍵が開く音がした。

「翔ちゃん、ただいま～💛」と美咲

「美咲、おかえり～。お仕事、お疲れ様でした！」

「翔太さん、おじゃましま～す💛」と愛菜

「愛菜ちゃんも、お仕事、お疲れ様でした！」

「さっ、二人とも先にお風呂に入ってきな。ごちそうが待っているよ～」

「翔太さんのお料理、凄く美味しいので、楽しみにしてたんだ💛」と愛菜

美咲と愛菜は仲良く一緒にお風呂に入った。
俺は、食事の仕上げ作業を始めた。
風呂場から楽しそうな二人の声が聞こえてくる。まるで子供のようにはしゃいでいる・・・
二人が風呂から出て、髪の毛も乾かし、いよいよ美咲の誕生日会の始まりだ。