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混浴露天風呂・痴漢ワニに囲まれて
第8章 ワニ
3人は、湯が揺らめいて、茉莉子が浸かったことがわかった。それくらい、静かだった。

壮介がゆっくりと潜って、茉莉子の右側に移動した。足で岩を蹴ってゆっくりと進んでいく。将星と征人は、それとは反対側に移動する岩陰でしていた。

壮介が息継ぎをするように顔を水面に上げる。茉莉子のすぐ右手。微かな波を感知して茉莉子がそちらを向いたのと同時に、顔を上げた壮介と茉莉子の視線が合った。

茉莉子が微笑んだ。

壮介としては、想定外の反応だった。目を見開くと、

「そこにいたのね。気が付かなくてごめんなさい」

茉莉子が話しかけた。意表を突かれて、言葉が出ない壮介。

「将星くんと、征人くんは?」

茉莉子が尋ねた。事の展開に驚いているのは壮介だけではなかった。将星も征人も、この展開は想定していなかった。

将星がジャブジャブと音を立てて岩陰から出て行った。征人も続いた。茉莉子がその2人を見て、

「そこにいたのね」

と、茉莉子が微笑んだ。

「驚かないんですね」

壮介が、驚かされたのはこっちだよ…というように話すと、

「だって、今日はわたしたちの貸し切りだから」

と、言って笑った。壮介と将星、征人が顔を見合わせていると、

「ここにいるって思ったから。だって、貴方たちの部屋を覗いたら、誰もいなかったし」

と、茉莉子が微笑んだ。3人にはわかった…。トイレを終えた茉莉子が、自室に戻って着替えを持って、その足で、自分たちの部屋に訪ねたということを…。

そう…。その展開を考えていなかった3人は、音を立てないように、引き戸を締めずに、ここに向かった。

そして、茉莉子が部屋に来た時、誰もいなかった。行く先は…。誰が考えても風呂しかない。

「俺たちがいるのがわかっていたのに…」

その先は濁した壮介…。そして、黙って茉莉子を見る将星と征人。視線の先には、茉莉子の顔。そして、水面より下に乳房が…。水面の揺らめきで、ハッキリは見えないが、肌の白さはわかった。

「わかっていたから、来たのよ。一緒に入ろうと思って」

茉莉子が声を出して笑った。

「いいんですか?」

壮介が意を決したように訊いた。

「どうして?ここにいる間は、わたしはお母さんなんでしょ」

茉莉子が言うと、困ったように壮介を見る将星、征人。
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