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あなたに抱かれたい
第5章 父が連れてきた女
そして約束の日曜日がやって来た。
その日は朝からソワソワしている父が妙に可笑しかった。
「おはよう…」
昨夜は、あの日、姉とのセックスをハメ撮りした動画を見ながら一人で夜遅くまでシコシコしていたものだから眠くてたまらない。
「なんだ!まだそんな格好をしているのか!
お客さんを招くんだから早く着替えなさい。
言っておくが部屋着なんかじゃだめだぞ、ビシッとカッコいい服装でお迎えしてくれよな」
ビシッとカッコいい服なんてあるわけねえだろと、正弥は心の中で悪態をつく。
腕時計に目をやった父の拓哉が「おっ!もうこんな時間か!」と呟くと「それじゃあ、父さんは駅まで迎えに行ってくるよ」と、そこまで迎えに行くはずなのにスーツをビシッと着てイソイソと家を飛び出した。
「来客って女性の方かしら…」
来るべき来客のためにコーヒーメーカーに豆をセットしながら茉優がポツリと呟いた。
「えっ?ちゃんとしたコーヒーを出すの?
インスタントコーヒーでいいんじゃねえの?」
「そう言うわけにはいかないわ
パパのソワソワした姿を見て気づかない?
きっと大事なお客様なのよ
さあ、あんたも顔を洗ってボサボサの髪をちゃんとセットしてお迎えする準備をしなきゃ」
茉優に尻を叩かれ、ハイハイわかりましたよと
朝っぱらからバタバタさせられる元凶となる来客のためにどうしてそこまでしなきゃなんねえんだよとブツブツ言いながら洗面所に向かった。
「さて、準備はこれで良し!っと。
私もワンピースに着替えなきゃ」と、茉優を大慌てで自室に飛び込んだ。
その頃、拓哉は駅の待ち合わせ場所で来客の到着を今か今かと待ちわびた。
自宅に迎えるのは、部下の赤坂久美子である。
あの出張の夜に彼女と結ばれて、彼女を後妻として迎え入れたい決意を固め、今日は初めて娘と息子と引き合わせるつもりであった。
「拓哉さ~ん!」
駅の改札を出て、待ち構える拓哉を見つけるなり、久美子は大声で拓哉の名を呼び細い腕をこれでもかと振りまくった。
「久美子!」
拓哉もまた周りの目を気にすることなく、大きな手を千切れんばかりに振って待ちわびていた事を態度で示した。

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