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華のしずく~あなた色に染められて~
第9章 【蜩(ひぐらし)~華のしずく~】
 美しいひとが応え、しゃがみ込んだ。この姿勢だと、おふうと同じ視線の高さになることをよく心得ているのだ。
「そなた、名は?」
「ふうと申しまする」
「この城を落ち延びて、どこか頼る先はあるの?」
 顔を覗き込まれ、おふうは首を振った。父も討ち死にし、母や妹も行方知れずとなった。ここより他に、おふうの行く先はどこにもない。そのことを正直に告げると、美しいひとの顔が曇った。そのひとは立ち上がり、懐から何やら取り出すと、楓に差し出した。
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