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第23章 ６日目　かりきのドームシティ

造波プールは毎時０分と３０分の２回
波が起こる感じになってるから、
波が起こる時間になると
ぞろぞろと人がこっちに来る感じで。

ランダムに押し寄せて来る波に
浮き輪に乗って揺られて楽しんで。

波の時間が終わると人が
みんないなくなっていくから
光が泳ぐって深い方で泳いでいて。

私と翔は造波プールの
プールサイドに座って
泳いでる光を一緒に見てたんだけど。
地面についていたお互いの手が
動かしたはずみでチョンと触れて。
ぎゅっと翔が手を握って来て。

翔の顔を見ると、その顔が
穏やかな笑顔になるから…。
ドキドキしてしまいつつも
その目をじっと見つめて
お互いに…見つめ合ったままで
時間が止まったみたいになってて。

『おい、お前等…。
人が泳いでる間に…
イチャついてんじゃねよ』

『ああ、お帰り。光。
次はあのスライダーしに行く？』

沢山スライダーがあるから
まだ滑ってないのもあって。
全部滑ろうと思ったら１日
プールだけで使えそうなほどで。

そのスライダーを滑り終わったら
流れるプールもう１周して、
それからまた遊園地行こうって
光が言うから、賛成して。

まだ遊園地のジェットコースターも
全然乗れてないし、シティパスには
ＶＲパークのアトラクション１個
無料で楽しめる感じだから。
またＶＲも楽しまないと損な感じで。

『ここ、やりたいこと多すぎて
時間が幾らあっても溶けちまうな』

スライダーに並びながら
光がそう言っていて。

『１日では遊びつくせない
遊びのワンダーランドが売りだからね』

今…居るのはかりきのラグーナ
プールリゾート　かりきのだけど。
他にもスーパー銭湯に、
クレーンゲーム専用のゲームセンター。
ボーリングとかダーツとか
ビリヤードが出来る施設に。
向こう側に大きなアウトレットの
かりきのアウトレットリゾートもあるし。

とてもとても広すぎて
１日では回り切れない施設で。

『また、父さんに頼んで
連れ来てもらおうぜ。ここ。
アウトレットとかなつなママも
ショッピングできるし喜ぶんじゃね？』

『光は…なつなママの水着が
見たいとかそう言う感じだと思うよ？』