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第10章 ラブラブデートで蕩ける身体。

　唇を割って侵入した舌はあたしの舌を絡め取り、両胸は強く揉まれながら、しきりに刺激される。
「んぅうう……」
　喘ぐことを禁じられ、だけど閉ざすことができない口からは唾液が滴り落ちていく……。
　舌が刺激を受けるたびに、くちゅ、くちゅと水音が響く。

　感じすぎて涙が溢れてきた。
　涙で歪む視界のまま、でも拒む気持ちはない。


　だってあたしはいつだって唯斗さん(好きな人)に触れられていたいから――……。

　後ろのホックを外されて、キャミソールが胸の上まで上げられる。

「澪ちゃんの胸、もっと大きくしたい……」
　……カリリ。
　唯斗さんは歯を立てて乳首を噛んだ。

「あ、あああんっ！」
　本来なら痛みを感じるものの、今はそれさえも強い刺激になる。
　一層ツンと尖る乳首は、突然白い液状のものを吹いた。

「あ、うそ……」
　度重なる強い刺激を受けた胸は、知らない間に母乳が出るようになったみたい。

「や――」
　恥ずかしい！
　母乳が出るなんて知らない。
　普通、赤ちゃんができてからなんじゃないのっ？

「澪ちゃんの身体は触るたびに変化していくね……本当に可愛い」
　唯斗さんはあたしと唯斗さんの唾液で濡れた唇をひと舐めして嬉しそうに言った。
　だけど目の奥にはどこか炎が見え隠れしている。
　瞳孔は開ききって、興奮しているみたい。
　今の唯斗さんは普段の温厚で優しい唯斗さんじゃない。
　あたしとエッチする時に見せる裏の顔。