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魅惑~甘く溺れる身体と心。
第3章 誘惑しますっ!

「そりゃそうか。巨乳だけでも俺が最初に食べちゃおう。なんならこの巨乳でパイ擦りでもしてもらおうかな……」
「いや、やめて……も、お願い……」
振り解きたいのにしっかりあたしの手は後ろ手に固定されているから抵抗できない。
地面もアスファルトで固くて、背中が当たって痛い。
ううん、背中だけじゃない。
唯斗さんじゃない人に触れられる、心もすごく痛い。
それなのに、あたしの腰はゆらゆら揺れているし、恥ずかしい蜜も出している。
それに声だって、こんなのあたしの声じゃないよっ!!
やだ、やだやだ!!
あたしはこんなの望まない。
それなのに――このまま最後までされちゃうの?
「唯斗さんっ!!」
イヤだよっ!
唯斗さんじゃ、貴方じゃなきゃ、悲しい。
苦しいよ……。
最後までされると覚悟して目を閉じた……瞬間。
それはほんの一瞬の出来事だった。
覆い被さってきた男子たちの呻き声っぽいものが聞こえたかと思ったら、あたしの身体がふいに身軽になったんだ。
「澪ちゃん!」
鼻にかかるその声は知っている人のもの。
あたしが求めて止まない、唯斗さんの声がした。
恐る恐る顔を上げると、目の前には襟足までの短い黒髪に背が高い男の人。
背筋が伸びているその広い背中は紛れもない唯斗さんだった。
「ゆ、いと……さん」
来て、くれた。
唯斗さんが助けに来てくれた。

