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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第13章 危険な罠、ふたつの欲望の前にただ狂い咲く……。
そうかと思えば、直ぐさま頭上でひと纏めにされた両手をロープで縛りあげられてしまった。
「うん? なんか妬けてきたし、森野をただ待つのもなあ、と思って」
……ギシ。
さらに拘束するためなのか、須藤さんがあたしの上に乗った。
「須藤さん、何をっ!」
「森野には俺が澪ちゃんを脅してラブホに連れてきたってことになってるし――俺が知っていることだけじゃなくってさ、澪ちゃんのことも教えて貰わなきゃ、ね」
――えっ?
「それってどういう……」
あまりにも急なことで、話の内容が入ってこない。
両手を拘束されて、しかも上にのし掛かられているから身動きもとれなくなったあたしは半ばパニック状態に陥っている。
「やっ、離しっ!」
なんとかこの状況から逃れたくて、あたしは両手に力を入れて身体を捩る。
「抵抗しても無駄。俺は男だよ? 勝てるわけがないよね?」
須藤さんの言うとおりだ。
あたしが両手に力を入れても、足をバタつかせてどんなに抵抗しても、相手は男の人で、女のあたしが勝てるはずもない。
片方の手がタンクトップに忍び込んでくる。
「――っつ、やだ」
ビクンと身体が跳ねてしまう。
怖さもある。
だけど――。
「でも、少しは期待してるでしょ?」
「――っ!」
見抜かれた!
そう、身体はなぜか熱を持ち、触れられる悦びを感じていた。
それは暗に、あたしの身体が唯斗さんに抱かれた感覚を記憶しているからだ。

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