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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第12章 いざ、情報収集のためにっ!
「ふ~ん、それで七瀬さんと叔父さんはどうして別れちゃったの?」
「そこはさらっと流すところじゃないんだけど……まぁ、いいや。振ったのは森野から。一度付き合ってみたものの、やっぱり思っていた関係性とは違ってたんじゃない? 他に好きな女がいるっぽい感じだったから」
ドキッ!
もしかしてそれって、あたしのことでしょうか?
だったら嬉しい!!
でもでも、辻褄は合うよね。
好きになった姪っ子(あたし)を忘れるために、とりあえず告白してきた相手と付き合ってみるとかとか!
恋愛小説によくある話!!
でもね、唯斗さんがあたしを見る目は絶対、恋愛感情だと思うもん。
「それで、森野の好きな女って誰なのか知ってる?」
「さ、さあ……誰だろう」
逆に訊き返されて、あたしは堪らずあさっての方を見て目を逸らした。
やっば、ちょっとあからさまな返しだったかな。
内心冷や汗を流していると、注文した料理が届いたみたい。
フロアスタッフの人が料理を乗せた膳がふたつ運んでくれた。
「それにしても、七瀬の家も大変そうなんだよな」
須藤さんとあたしが頼んだのはうどんとお吸い物つきのお寿司定食。
手を併せた後に口に運びながら、須藤さんが続けた。
あたしはズルズルとうどんを啜りながら須藤さんの話に耳を傾ける。

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