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第12章 いざ、情報収集のためにっ！

「ごめんなさい……」
　マズ、恥ずかしすぎる。
　あたしはシュンとして、ふたたび座り直した。


「すっごい勢い、澪ちゃん面白っ！」
　須藤さんはクツクツと笑った。

　顔が熱いから真っ赤になっていることだろう。
　でも、そんなのなんだっていうの？
　今は女の子の一大事なのよ、気にしていられないんだからっ！
　あたしはめげずに話を続けた。

「告白したのは七瀬さんからですか？　それとも叔父さん？」
「七瀬からだったと思う――というより、小沢が森野を呼び出したんだ」
「小沢、さん？」
「そ、澪ちゃんに絡んでた怖いお姉さん」
　ああ、あの女の人。
　たしかに彼女なら積極的に近づきそう。

「――というか、あたしが絡まれてたの、判ったんだ」
「基本、彼女は七瀬の味方だからね、過保護というかなんというか。まあ、小沢がいるから七瀬は守られているんだけどさ……」

　須藤さんはやれやれと言わんばかりに肩を上げた。

「守られている？」
「七瀬の性格も見た目どおりよ。他人を疑うことを知らない、純真タイプ。健気で優しい。俺の見立てでは、彼女。相手に尽くすタイプなんじゃないかな？　だから男が寄ってくるわけなんだけどね」
「須藤さんは違うの？」

「俺？　俺は警戒心が何もない相手には惹かれないね、寧ろガードが堅い方が燃えてくる。例えば、澪ちゃんみたいな娘」