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魅惑~甘く溺れる心と身体。
第11章 須藤さんを待ち伏せて、根掘り葉掘り聞きまくろう大作戦開始ッ!
「彼女? いないよ?」
あっさり返された。
はい、知ってます。
そういう人だと思ってました。
だけどこのデート提案をなかったことにして欲しくて期待を込めてわざと訊きました。
「じゃあ、会社の人に女子大生とふたりきりで会っていたところを見られたら、おかしな目で見られませんか?」
あたしと須藤さんとの年齢差は他の人に到底受け入れられやすい差じゃないことは確か。
それは唯斗さんとも同じことで――。
悲しいけれど、それは事実だ。
今だけは胸の痛みを無視して須藤さんとのデートを阻止するための手段を考えなきゃ!
「別にやましいことなんてしてないし、援助交際でもないんだから平気でしょ――そういうことで、デートしてくれたらその時に話すよ」
にっこり笑った。
「えっと……」
正直、どうしようか迷う。
たしかに、須藤さんはイケメンだし明るいムードメーカーっぽい性格だけど、須藤さんっていう人をきちんと知ったわけでもない。
だけど唯斗さんとは仲が良さそうだし、悪い人ではなさそうなんだけど――……。
でも、手が早そうというか……。
ちょっと気を抜けない感じがあるんだよね。
すべてが安全だとは思えない相手っていうか……。
確信はない。
これは女の直感。
でもきっとそうだと思う。
「嫌ならこの件はなかったことに……」
まごつくあたしを尻目にベンチから立ち上がる須藤さん。

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