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僕の愛する未亡人
第4章 はじめての嫉妬
その口づけが亀頭に触れると、佳織はためらいながらも、唇を開いて理央をゆっくりと口腔内へ迎え入れた。
じゅる、と湿った音が狭い個室に響く。

「……く、ぅ……」

理央の腰がびくんと跳ね、壁に背を打ちつける。
佳織は夫以外を口にするのが初めてで、その熱と重みに思わず息を詰まらせた。
頬の内側を押し広げる存在感。懐かしいはずの行為なのに、全く違う感触に背徳感が増していく。
戸惑いながらも、彼の睾丸に手を添えて顔をゆっくりと上下させる。
肉棒の熱と脈動が指先と口腔内に伝わり、喉の奥まで痺れるような感覚が広がる。
夫よりも確かに大きい――そう意識した瞬間、頬が熱くなった。

「……本間さん…………」

理央の声は掠れ、吐息に混じって震える。
その反応が嬉しくて、佳織はさらに唇を深く押し当てていった。
貞淑な未亡人である彼女が、自分に心を傾けてくれている――その事実が理央の胸を満たしていく。
冴子の洗練された行為が技巧に満ちているのだとすれば、佳織のそれは愛情そのものだった。
真面目な彼女が勇気を振り絞ってまで行動してくれた。
しかもここは職場だ。自分のせいで彼女の心が突き動かされたとするなら、理央にとってこれ以上に幸せなことはなかった。

「嫌じゃ……ない…?」

満ち足りているのに、唇を離した佳織が心配そうに尋ねる。

「ほ、本間さんに、これされて……嫌な人……いる? 僕以外でも……多分嬉しいと思うけど……」

「……あたし、会社でいやらしい女だと思われてるの?」

「あ、いや、違……っ、そ、そうじゃなくて……本間さん、綺麗だから」

佳織は理央の答えに小さく息を呑み、視線を伏せた。

「そう」

少し冷たそうに答えつつ、だが微笑んで、唇を再び押し当て、肉棒を深く含み直す。
舌先で慎重に触れるたび、理央の体がびくりと震え、狭い個室に押し殺した声が漏れた。

「……本間さん……もう……」

壁に背を押し付けられたまま、理央は耐えきれず佳織の肩に手を置く。
拒む力はなく、ただ支えるように指先が震えていた。

佳織はもう、動きを止めなかった。
冴子の影を、自分の行為で塗り潰したかった。独占欲が、ただそれだけが彼女を突き動かしていた。
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