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僕の愛する未亡人
第1章 隣の席の未亡人
「ちょっと、岳。敬語使いなさい。あなたより一回り以上、上なんだから」

「えっっ。マジ! なおさらやばいじゃないですか」

屈託のない笑顔で、岳は笑う。理央は嫌な気はしなかった。
風呂上がりなのか、Tシャツにハーフパンツ姿の岳の髪の毛は濡れている。
理央は靴を脱ぎながら、にこにこしている岳の顔を見て、自分も笑いかける。

「三十八歳。岳くんからしたら、オジサンでしょ」

「げぇえ、何食べたらそんなにイケメンに……」

廊下を進みながら、岳は驚いている。
岳の顔は、佳織に似ていた。
切れ長だが、二重の目の作りはおそらく母親譲りなのだろう。
さらには日焼けして快活な様子だ。
岳は自分を褒めるが、彼も相当に女性から好意を持たれるのではないかと理央は思った。


*


引き戸を越えた先には、ダイニングキッチンがあった。

入って左側のキッチンは、ダイニング側を向く作りになっており、キッチンとダイニングを仕切る壁に沿わせてテーブルが置いてある。
椅子は二つ。
普段、親子はここで食事をしているのだろうか。

また、入って右手には壁に沿ってテレビ台。
その前にはローテーブルや座布団が置かれている。

「椅子、二つしかないからテレビの前の方がいいわね。座っててね」

「はい、ありがとうございます」

佳織に促され、恐る恐るテレビを向くように腰を落とした。


*

二十二時頃。飲み会は思わぬ方向に進んでいた。
酔いも回ってきて、翌日が土曜日とはいえ「そろそろ帰ります」と言おうとした頃、岳に泊まるよう勧められたのだった。
岳は翌日も仕事があるらしいが、まだ理央と飲みたいのだと言う。

「岳の部屋にお布団敷いておくわよ。あと、酔ってるからお風呂危ないけど……岳のTシャツとジャージくらいは貸すから」

あっさり、佳織もそれを承知する。

「ちょっと俺、トイレ」

機嫌が良さそうに、岳は引き戸の外へ向かった。

「あの、本間さん……いいんですか……」

「ゆっくりしてって。夫が亡くなってから、あたしに気使って友達とか呼ばなくなったの。久しぶりに男性がいて、嬉しいんだと思う」
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