この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕の愛する未亡人
第2章 はじめての社外業務①
「気持ち悪いこと、されてないもん。わかんない」

髪の毛をかきあげて、ふぅっとため息をつく。

「されないに越したことないだろうけど。スマートならOKなんじゃない?」

にやり、と冴子は笑う。

「な、えっ……」

「今週、土曜日はどうですか。佐藤くん 」

「あ、空いてるっ…… 」

「ふふ、良かった。じゃあ、携帯番号にショートメッセージ入れておくから」

冴子はそう言い残すと、マグカップを持ち上げて給湯室から出ていった。
残された理央は、胸を高鳴らせるしかなかった。


*

「……おはよう」

朝早く来たというのに、どこかぼーっとしてしまって、八時前、左の席の佳織に挨拶された時、はっと顔を上げる。

「あ、おはようございます」

「今日早かった? いつも、あたしより一本後の電車のイメージ」

パソコンを立ち上げながら、佳織は尋ねる。

「昨日早い時間に寝ちゃったんですよね。土曜日、何か興奮冷めやらぬっていうか……」

そう言いながら、興奮冷めやらぬ原因を真横にして、何を馬鹿正直に言っているんだと我に返り、左を向く。
佳織は、ふふっと笑っていた。

今朝は少し涼しかった。ダークグレーのパンツスーツに、胸元は深すぎないが、V字にカットされたブラウス。
タイトなスーツからは、丸みを帯びた体型であることが分かるが、姿勢の良さから全体が締まって見える。

ーー直接触れてしまった肌。
帰宅してからも何度も思い出し、結局ひとりで昂ぶりを鎮めるしかなかった。

視線を泳がせ、口を尖らせていると、佳織はほんのわずかに視線を外して、理央以外に聞こえない声で囁いた。

「あたしもだよ」

短い髪に無意識に触れる仕草。
その横顔に浮かぶ首筋から顎へ流れるラインは、年齢を重ねたはずなのにどうしようもなく艶っぽく、理央は息を飲んだ。


(ほ、本間さんも「興奮冷めやらぬ」だったってこと? 嫌われてない?)


「ちゃんと、気にしてるから」

佳織は立ち上がると、どこか恥ずかしさを含んだ声で理央の耳元へ身を寄せて囁く。吐息がかすかに頬をかすめ、理央は反射的に身を固くした。

すぐに彼女は体を離し、何事もなかったようにコピー機の方へ歩いていく。
丸みを帯びた体を包むダークグレーのスーツが揺れ、背筋の伸びた後ろ姿が妙に艶っぽく映った。
/40ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ