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四谷荒木町の女〜再会の熱い夜
第2章 再会と誘惑
 立ちあがろうとしたそのとき、

「そんなに似ているのなら、わたしを、その人だと思ってみたら?」

 思いがけない提案に「えっ」と聞き返した。

「わたしを、その人、しのぶさんだと思って。わたしで良かったら……」

 誘惑のささやきと共に、美しい女の顔が近づいてくる。やがて彼の唇に、柔らかな女の唇が触れた。

「どうしたの? 久しぶりの再会なのよ」
「……ああ。そうだね」

 誘いに乗るべきか。
 事態の急展開に驚きつつも、考える。

「ねえ。女に恥をかかせる気なの?」

 しばしの沈黙を拒否だと受け取ったらしい。熱い吐息とささやきが迫ってきた。

 水商売とはいえ、いい女からの、しかも昔の、かつての恋人によく似た女だ。

 彼の腕が華奢な肩とほっそりした首を抱き寄せた。

「……ぁ……んっ」

 なにかを言いかけた唇を奪う。抱いている肩から体温と緊張が伝わってくる。自分から誘ったくせにやけに消極的だ。されるがままになっている女を優しく抱き、肉も薄い背中を撫でてやりながら、唇と唇を合わせていたら、次第に昔の記憶がよみがえってきた。
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