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性交私立緊縛高等学校
第1章 1年生
姉妹校 第6編

「そもそも、その脂肪があったから性交に入学できなかったのだろう? だったら、その脂肪を切り落とせばいい、そうすれば姉妹で性交に通うことが出来る。名案だとは思わないか?」

 耳の奥まで伝わる不思議な感覚に、私は襲われた。

 見た目はイケメンとまで言える容姿、しかし彼の発言は残虐で、ギャップの凄まじさに頭が狂いそうだ。


 もっと速く立ち上がっていれば…………攻撃を躱される前に殴っていれば…………。
 こんなこと…………。

 どうして常に人間は、見た目に囚われるのだろうか。

 昔から人は「らしさ」と呼ばれる概念を持ってきていて、男性は力があるから権力が上だとか、女性は力がないから権力は下だとか、そういうのは人類生まれる前から存在していたんだ。

 悔しいよなぁ……私は女性だから、ましてや大人の男性になんて……勝てる訳ないんだよなぁ……。

 私の目から涙が零れそうになる。
 泣いたところで、どうしようもないと分かっているのに。


「攻撃しないとは立派だ。自分の立場をよく分かっているじゃないか」
 校長先生は私の首を、腕で締め付けた。
 そのまま、ゆっくりとポケットから鉄で出来た先の尖ったような物を取り出す。

「さぁ切るぞ……!」

「…………」
「うん……無反応じゃ面白くないな……そうだ、いい物を見せてあげよう」
「ぁの……これは……?」
 先生はポケットから何かを取り出し、それを床に打ち付けた。
 それは何かの肉の塊みたいだった。大分、時間が経っているのか変色してしまっている。

「過去の生徒の奴。彼女らも、ここに連れてこられた時、胸が大きかったので切断したの」
 胸を……切断……?
 信じられない光景だ。見るだけで気持ち悪くなる。
「いやぁ、懐かしいなぁ。あまりの痛みに、ずっと泣き叫ぶ奴もいれば、最初は無視していた癖に、急に『許して』とか、お願いしてくる奴もいたなぁ。そういえば、あまりの怖さに失神した子も居たっけ。はは、忘れちゃった、何せ十七人はやったものだからさぁ」
 平然と喋る校長先生に、私は怖さを覚えた。

「あ、ごめんねぇ、怖がっちゃった? 大丈夫、終われば痛くないよ。一瞬で終わらせてあげるからね」
 嫌なくらい耳に響いてくる声なのに暖かい声なのに、何故か怒りが湧いてくる。
「……やっぱりイラついてきたので……やめてください」
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