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第39章 番外編　その２　『私』の誕生日③

種類が豊富過ぎるアメニティを
色々見たり、匂いを嗅いだり
美容アイテムに感動したりしてる間に
時間掛かっちゃってたから…。
髪の毛をやっと乾かし終えたぐらいで。

『背徳…の…スイーツタイムしましょうよ』

そうだ…コースの最後に出て来た
お誕生日にミニサイズのホールケーキと
カットフルーツを盛り合わせた
スイーツプレートがまだ残ってた…。
明日まで持ち越せないし、
今日の内にってダイニングの人も
言ってたから…食べちゃわないと…。

虫よけスプレーも置いてくれてたから
虫よけスプレーをして。
プレートを持ってお庭に出た。

お部屋専用の日本庭園は…
夜は夜で趣がある感じで…。
お庭を眺めながら…
旦那さんと一緒に…
冷蔵庫にあった有料のジュースを
半分こして飲みながら…
背徳のスイーツタイムを堪能して。

旦那さんに大分助けて貰って
プレートのフルーツと
ケーキは完食する事が出来た。

その後は…一緒に洗面所で
旦那さんと二人で並んで歯磨きをして。
おトイレを済ませて、ベッドに向かった。

『ここの格子戸開けたままでいいですか？』

「うん、誰かと一緒に泊りに来てるなら
閉めた方がいいんだろう…けど…
私達だけだから…このままで…良いよ」

ベッドは２つあるから…手前の…
和室側にあるベッドに２人で寝転ろぶ。

『巴…今日も…後…残り
１時間…切っちゃいましたけど…』

「気にしなくて良いよ、港斗…
今日は確かに終わっちゃうかも知れないけど。
明日が来ても明後日になっても…
その先も…ずっと…毎日一緒だもん」

今日が終わっちゃうのが…私よりも
寂しそうにしている旦那さんに
今日が終わっても…一緒だよって言うと
嬉しそうに笑って笑顔を返してくれて。

「港斗…、大好き……好きだよ…港斗…
今日の私も…旦那さんが大好きだし、
明日の私も…１年後の私も…
ずっと…ずっと…旦那さんが大好きだよ？」

『とっ…巴ッ…、ズルいですって…っ…
今日は…巴の誕生日なのに…僕に
そんなリップサービスするとか…
ちょっと、結構、かなりズルくないですか？』

「えっと…じゃ、じゃあ…お仕置きする？」