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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第39章 番外編 その2 『私』の誕生日③

エクアドル熱帯雨林の後は
南極大陸の水槽になって、
ペンギンが…よちよちと歩いていて
ほっこりとしてしまう。

『あの大きいペンギンが
オウサマペンギンで、
あっちのがアデリーペンギン
そっちのペンギンが
ジェンツ―ペンギンらしいですよ』

「京都水族館には
暖かい場所に住んでいる
ペンギンが居たけど…
ここのは寒い地域で
暮しているペンギンが居るんだね」

私達がペンギンを見ていると
とととと…と小さい2歳ぐらいの
ワンピース姿の女の子が
私達の前に入って来て。

『ぺんぎんしゃ、かわいいねぇ~』

と…水槽の中のペンギンを
指差しながら…ぎゅっと
旦那さんの手を握って来て。

『とーしゃ…抱っこちて、ぺんぎんしゃ』

高い所から見たいから
抱っこして欲しいと言ってるんだろうけど。
よそ様のお家のお子さんを
勝手に抱っこしていいのかと
旦那さんもたじたじな感じで。

ペンギンの前には…平日だけど
それなりに人が居たから
その人の中を掻き分けながら。
その子の両親らしい…男性と
女性が見えて。女性の方が
港斗くんと手を繋いでいる。
女の子を見つけて駆け寄って来る。

(と言ってもこっちから
繋いでるんじゃなくて
女の子の方から繋いでるんだけど)

『芽依っ…!すいませんっ…
ちょっと…目を離している間に
うちの…子が先に進んで
行ってしまって…ッ…』

大人達は…他の人の波に飲まれて
足止めされている間に小さい
芽依ちゃんは人の間を縫って
自分が大好きなペンギンを
見に来ていたみたいで。

『かーしゃ…と…とーしゃ??
あれ?とーしゃ?』

後ろから来た自分の母親と
それに遅れてこっちに来た
自分の父親の姿に、
港斗くんの手を握ったままで
芽依ちゃんはフリーズしてしまって。

『あ、もしかしたら、僕が
履いてるズボンと…芽依ちゃんの
お父さんのズボンが一緒だから
暗がりですし…間違えたのかもですね』

じぃ~~っと目の前にいる
自分の父親の顔を確認すると。
芽依ちゃんは自分が手を繋いでいる
その手の…先を…見上げていて。

『とーしゃ…ないっ…!』

ここに来てやっと…自分が
手を繋いでいた相手が
お父さんではないと気が付いたらしく。

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