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第38章 番外編　その２　『私』の誕生日②

旦那さんにビール飲んで良いよって
伝えたら、１杯だけといって凄い
大きなサイズのジョッキが届いて
びっくりしたんだけど。

私はボロネーゼのセットして
まずは…腹ごしらえをした。

腹ごしらえを終えて、
食倒横丁を後にする。

『食べてすぐ温泉もキツイですし、
庭での散策しましょうよ』

「確か大きな日本庭園があるんだよね？
昔テレビで…ここの特集か
何かしてたの見た事ある…」

都会の真ん中なのを忘れるほど
大きな日本庭園があって、
その日本庭園を観ながら入れる
お風呂が…この施設のウリだったはず…。

フードコートの所から
入口の方に戻って来て
エレベーターで上にあがると。

４階にあたる部分が
日本庭園になっているのだそう。

日本庭園に出るには
履物を履かないと出れないので
ここで下駄とか草履に履き替える。

雨の日でも散策が楽しめる様に
ちゃんと傘も使える様になっていて。

この空庭温泉の象徴でもある
日本庭園は広さが１０００坪もあって。

大きな池を…眺めながらの
散策が楽しめるし、足湯もあるから
疲れたら足湯しながら座って
休憩する事も出来る。

緑も多くて…大阪の真ん中って
事を忘れてしまいそうだ。

『巴と浴衣デートが出来るなんて
ここ来て良かったですよ、本当』

ご飯食べて腹ごなしに…
散策しに来たのも…、
浴衣で日本庭園を歩いていると
立派なデートになってしまう。

ライトアップされた
日本庭園も幻想的で。
広い庭園の一角に
京都の伏見稲荷を思わせる
鳥居が沢山並んでいる小道があって。

『この先に何かあるんですかね？』

「行ってみようよ、港斗」

旦那さんと手を繋いで
その鳥居が連なっている道に入った。

スマホと連動すると
写真を自動で撮って貰えるから
旦那さんと一緒に
鳥居の所で写真を撮って貰って。

小さなお社の所に
弁天様が居たから
弁天様をお参りして。

その後は…
お庭にある足湯に
旦那さんと一緒に
並んで座って足湯をした。

「これ、タオル…ないね…」

『そう言えば…、無いですね…
何も考えずに入っちゃいましたね』