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第38章 番外編　その２　『私』の誕生日②

お部屋はモスグリーンを基調していて
トリプルルームみたいで
ベッドが３つ並んでいる。
お風呂はトイレと一緒になってる
ユニットバスになってるんだけど
シャワーヘッドはリファのやつらしい。

『ユニットバス嫌なんですけど、
今から温泉入りに行きますしね』

ホテルからは連絡通路を利用して
空庭温泉にアクセスできるらしくて
旦那さんは温泉のチケット付きの
プランで予約したのだそう。

窓の前には小さな丸いテーブルと
椅子が置いてあって
テーブルの上にはこのお部屋の窓から
見える眺望についての説明が
イラストで描いてある紙が置かれていて。

これを観ながら外の景色を
お部屋から楽しめる様になっている。

『丁度…ここから…天保山の
観覧車とか海遊館が見えますね』

「向こうの方に明石海峡大橋も見えるね」

『夜は夜景も楽しめますね、
さ、荷物置いて身軽になったら
早速温泉の方行きましょうよ』

エレベーターで２階に移動して
連絡通路を通って
空庭温泉の入口に移動する。

エントランスの所で今履いてる
靴を脱いでロッカーに預ける。
みなと温泉蓮とか、
スパワールドとか…どこの
スーパー銭湯もここは同じ感じで。

この靴箱のキーがICキーに
なっていて館内の精算はこのキーで
して後で料金を支払う感じ。

お財布を持って歩かなくて良いから
その辺りは安心のシステム。

フロントの所でホテルで
受け取ったチケットを提示して
そのまま入館する。

まずは…館内着になる浴衣に
着替えて行動するんだけど、
サイズも色柄も色々あって。
どの浴衣にしようか悩んでしまう。

気に入った浴衣を選んで
館内着と言えばいいのか、
浴衣と言えばいいのか…に
着替えて。旦那さんと合流する。

私は今日金魚観たし、黒の波の模様に
赤い金魚が描かれているのにして、
旦那さんは黄色の地色に模様が
入ってる浴衣を選んでたけど。
女性用は種類が多くて
男性用は少ないって言うのが多いけど
ここは男性用も種類が色々ある感じ。

更衣室から出ると
鏡張りの通路を通って
その先のエリアに移動するんだけど。