この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第14章 7月10日 旦那さんのお誕生日 ~夜~

「今みたいに…夫婦2人きりって
そう言う時間も少なくなるもんね…」
『じゃあ…行きましょうか?
何年後になるかわかりませんけど…
ベタベタ過ぎますけど…約束…』
そう言って自分の小指を出して来て
指切りげんまんなんてするのは、
小学生の頃とか以来な…、
そんな気がしつつ…。
『子育てがひと段落したら、
一緒にサントリーニ島に
セカンドハネムーンしに行きましょうね』
「うん、約束…だね…」
そんな…20年後ぐらいに
やっと叶いそうな…先の約束をして。
指切りげんまんを…した。
繋いだ小指と小指を離して
顔を上にあげると私の
顔を見ていた…彼と視線がぶつかる。
彼の顔が笑顔になって、
つられる様に私も笑っていて。
お互いの額をピッタリと合わせて。
自然な流れで唇を重ねてキスをする。
小指と小指は…離したけど、
指と指を絡めて両手を繋いで
ぎゅっと繋いだ手を握りながらキスを交わす。
舌と舌を絡め合って
お互いの唾液と唾液を交換しあう。
彼に触れている所から…
彼の体温を感じて…。
私の中に…旦那さんからの
愛情が…流れ込んで来るみたい…。
「んっ、ふっ…港斗……好きッ…、
好きって…言葉じゃ……んっ
ふっ…はぁ、ん、足りないくらいッ…」
自分の胸の中に…旦那さんに対する
好きが…納まりきらなくて
膨れ上がって行く感じ…がして。
『じゃあ…大好き…ですか?』
「んっ、大好きッ…港斗…大好きッ…」
『僕は…、愛してる…ですけどね?』
「んやぁっ、んんっ、ダメッ…
んんっ、愛してるは…ダメッ…。
んん、それは…ズルいよっ…あぁっ…ん」
『ズルくないですよ、巴。
だって…本当の事しか言ってませんし…。
僕は…巴の…旦那さんになれて
嬉しいですし、幸せ…ですよ?』
そう言いながらギュウウと
指を絡めて繋いだ手を握られて。
そのちょっと痛いぐらいの
力加減に…旦那さんの気持ちが
沢山…込もってる感じがして…。
「んあぁううっ、んっ…ズルい
ああっ、それ、ズルい…からぁッ。
私だって…同じ事…考えてるッ。
あっ、…港斗の…お嫁さんに…
奥さんになれて…嬉しいし…」

