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第12章 ７月１０日　旦那さんのお誕生日　～朝から昼～

『美味しいですね、巴。
麺もモチモチしてて…ヨモギも
良い味のアクセントになってますよ』

ヨモギは沖縄での呼び方は
フーチバー、私の中ではよもぎは
昔おばあちゃんがよもぎ餅を
作ってくれて食べた記憶があって。
その時によもぎの天ぷらを食べたくらい。

それこそ子供の頃は、その辺に
生えてるよもぎをすりつぶして
おままごととかした記憶しかないけど。

沖縄のそばにこんな風に入ってる
よもぎはにしよもぎと言う
種類のよもぎらしくて。
私達がよもぎ餅に入れてる
あのその辺のよもぎとは違う種類みたい。

『あの…フォーにパクチーを
入れるのと同じ感じなんでしょうね』

もっとよもぎを味わいたい人には
そばのメニューは全て麺を
普通の麺とよもぎ麺から選べて
よもぎ感マシマシにも出来る。

他にも鮮やかな紫色をした、
紅芋すばはを食べる事も出来て。
食べてる人がいたんだけど
紫色をしたざるそばで
沖縄ならではの一皿だ。

美味しい沖縄そばで
お腹いっぱいになって。

食べ終わってお店を出ると
外の駐車場にタクシーが入って来て。
地元のタクシーの運転手さんも
お昼を食べに来るお店みたい。

タクシーの運転手さんは地元の
お店をいっぱい知ってるし、
普通に国道を走ってたら辿り着かない
場所にひっそりとお店があるから。

知る人ぞ知るお店って言う
感じがして…、教えてくれた
比嘉さんにお礼伝え時ますねと
旦那さんが言っていて。

『さ、お礼のLINEもしましたし。
目的地に向けて出発しましょうか』



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