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第11章 AQUASENSE　～夜～

次から次に快感の波が押し寄せて来て、
頭の中が真っ白になって行く。

パンパンパンパンッ…

「ああぁん、んんっ、ああぁあ、
んんんぅ、はあぁぁあぁあああ―ん！」

パンパンパンパンッ…

『巴…ッ…くっ…』

「あああぁぁあああ゛ーーっ！！」

ドクドクドクっと…中で
旦那さんのペニスが脈打って。
ビュルルルルッ…と…奥に
精液を吐き出されているのを…感じる。

『巴ッ…』

「んんんっ、はぁ…はぁ…っ…んんッ」

旦那さんが射精しながら…
キスを求めて来て。

2人で…唾液を分かち合いながら、
先程のセックスの余韻に浸る。

外から中に入って来た時は
涼しいと感じていた部屋の中でも
今は…暑いと感じるぐらいで。

抱き合って…合わせている肌の所に
ぐっしょりと汗を掻いて、
肌の表面は私の汗と彼の汗が
混じり合った物でしっとりとしていた。


ーーー
ーー


そのまま……抱き合って…キスを
交わしたりしながら…まったりと
身体の怠さが抜けて来るまでの時間を
真っ白のシーツの海に包まれながら過ごす。

ある事に気が付いて、ハッとして
私はベッドから身体を起こして
慌てて自分のスマホで時間を確認する。

「港斗…２６歳の…、
お誕生日…おめでとうっ…」

『あ、…もう…０時過ぎてたんですね。
えっちしてる間に、１０日になってましたか？
今年は巴との新婚旅行を邪魔されたく
無かったんでサイレント設定にしてたんですよ』

「あ、そのままそこで…待っててね…
プレゼント…用意して来てるの…」

お財布はあげたし、スマートウォッチも
前にプレゼントした事あるから。
今は旅行中だし…、あんまり
大きな物とかは荷物になるし…って
考えて…プレゼントを選んだんだけど。

「はい、これ…プレゼント、
またランニングの時に使って」

『あ、これ…外れにくい
ワイヤレスイヤホンですね…。
走ってる時に…落ちたりすると…
テンション下りますもんね…』

お店の人と相談して、ジムで
身体を動かしたりランニングしたりする時の
お供に使えるオススメの
ワイヤレスイヤホンを教えてもらって。