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12歳年下の旦那さんと新婚旅行と妊活する話
第9章 7月9日 やちむんの里

『あ、これ…サンゴの赤ちゃんですよ』
野菜の苗を育てるポットみたいな
そんな感じの苗床に植えられてる
サンゴの赤ちゃんが育てられてるのが
あっちこっちの池で見る事が出来る。
「あ、こっちの水槽にも…居るよ
サンゴの赤ちゃん…」
『こうして、この施設で苗から
大事に育てられたサンゴ達が…、
海に還されて沖縄の綺麗な海を
作って行くんですねぇ…』
『当、施設では実際に
さんごの苗を作って頂ける
体験も予約制で受け付けております』
このさんご畑では、事前予約を
すると…さんごの苗作る
体験をする事が出来るみたいで。
苗作り体験で作ったさんごの苗は
ここで育てられて、実際に海に
植え付けて貰えるのだそう。
「自分達が作ったさんごの苗を
植えて貰えるなんて凄いね…」
自分達が作ったさんごの苗が
沖縄の海に植えて貰えるって思うと
何とも夢もあるし
沖縄の綺麗な海を守る活動にも
自分達も貢献できるなんて
何とも素敵な話だなぁって思ってしまう。
『巴が興味があるんだったらですけど。
時間ありますし、明日しますか?
サンゴの苗作りの体験。まぁ
明日のサンゴの苗作り体験の
予約の枠が空いてたらですけど…』
と旦那さんが聞いて来てくれて
私が興味あると答えると。
旦那さんが近くに居て色々と
説明をしてくれてた
スタッフさんに声を掛けて
明日の苗作りの予約を
その場で取ってくれた。
途中にある池に優雅に泳ぐ
ミノカサゴの姿があって。
「港斗くん、ミノカサゴが泳いでるよ」
『水族館だと横からですけど、
上から見るのは新鮮ですね…』
これが入口のスタッフさんが
言っていた毒のあるお魚なんだなって
ミノカサゴに毒があるのは
私も知っていたから…納得したんだけど。
『ウミガメにエサやり如何ですか?』
とウミガメがいる池の所で
スタッフの人が声を掛けてくれて。
ウミガメのえさやり体験をさせて貰った。
ウミガメにエサをあげるのは
前に高知に行った時以来で。
このさんご畑のウミガメは
穏やかな性格をしているみたいで。
桂浜のウミガメみたいな
アグレッシブさは無かったんだけど。
この子達なら小さい子でも
エサやりを楽しむことが出来そうだ。

